iPhoneで「バッテリーに関する重要なメッセージ」と表示される原因と対処方法を解説

公開日：2024-05-08

更新日：2024-05-15

iPhoneを長期間使っていたり、頻繁に使っていたりすると、本体だけでなくバッテリーも劣化していきます。この記事では、「バッテリーに関する重要なメッセージ」について、どのようなものなのかお伝えします。また、iPhoneに「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示される原因とその対処方法についてもお伝えします。

この記事を読んでおけば、ある日突然「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されても、慌てずに対処できるでしょう。

「バッテリーに関する重要なメッセージ」とは

「バッテリーに関する重要なメッセージ」とは、バッテリーの最大容量が80%を切った時に、iPhone側がバッテリーの劣化を検知して自動で表示するものです。「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。」という文面が続きます。

「バッテリーに関する重要なメッセージ」が出ているかどうかは、「設定」＞「バッテリー」＞「バッテリーの状態と充電」と進むと確認できます。なお、現在のバッテリー最大容量もここから確認できます。

「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されたからといって、すぐに何かが起こるわけではありません。しかし、バッテリー交換の目安はバッテリー最大容量が80%を切った時とされています。「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されたら、バッテリーの交換や、機種変更を検討しましょう。

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iPhoneのバッテリーが劣化すると起こりうる問題

バッテリーが劣化することで、最もわかりやすいのはバッテリーの減りが早くなることです。フル充電していてもバッテリーが一日持たなかったり、一日に何度も充電しなければいけなくなったりします。

また、だんだん充電の効率が悪くなった、朝起きたら画面がブラックアウトしていて電源が入らなくなっていた、全体的にiPhoneの動作が重い、バッテリーが膨張してきた、などといった事例も報告されています。「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されたら、放置せずに早めに対処しましょう。

iPhoneのバッテリーの交換方法

「バッテリーに関する重要なメッセージ」の対処法は、バッテリーの交換だということがわかりました。iPhoneのバッテリーは自分で交換することはできません。業者に依頼して交換してもらうことになります。

バッテリー交換の依頼先は、「正規店（Apple store）やApple正規サービスプロバイダ」、「契約している携帯会社」、「非正規店」の3つの選択肢があります。それぞれの特徴をみてみましょう。

正規店（Apple store）やApple正規サービスプロバイダ

正規でバッテリーを交換するメリットは、正規店のため保証がそのまま使えることです。また、店頭持ち込みであれば大抵の場合はその場でバッテリーの交換が可能です。AppleCare＋に加入している方は、最大容量が80%を切っていれば無償でバッテリーの交換ができるため、正規店に依頼することをおすすめします。

また、時間はかかってしまいますが、配送での修理受付も対応しています。何らかの事情で出かけることが難しい方や、近くに正規店が無いという方におすすめです。

契約している携帯会社

契約している携帯会社によっては、店頭で修理の受付をしているところもあります。iPhoneを購入した店舗に持ち込んで修理できれば、安心です。また、携帯会社独自の保証サービスに加入していれば、バッテリー交換代が安くなる可能性もあります。

なお、携帯会社に依頼する場合は携帯会社からAppleへ修理に出すことになるため、その日のうちに交換することはできません。

非正規店

非正規店とは、いわゆる「街の修理屋さん」です。価格が安く、作業時間も早いのがメリットです。多くの場合データもそのままで戻ってきます。

安心して任せられる非正規店かどうかの目安のひとつが、「総務省登録修理業者」かどうかです。「総務省登録修理業者」に認定されている業者は、総務省の電波法や電気通信事業法に適った修理をしています。

iPhoneのバッテリー交換の価格相場は？

バッテリー交換の価格は以下の通りです。（2024年4月現在）

	当店	A	B	Apple
iPhone14	9,780円	14,300円	14,800円	15,800円
iPhone13	7,880円	11,000円	10,800円	14,500円
iPhoneX	3,880円	7,040円	6,800円	14,500円

バッテリーの交換は1万5千円程度、非正規店では新しい機種になればなるほど高くなり、古い機種になればなるほど安くなる傾向にあります。

iPhoneの修理後に出る場合のある警告文

非正規店で修理した場合、iPhone XS、 iPhone XR、 iPhone SE 2 以降に発売された機種では、別の「バッテリーに関する重要なメッセージ」が出る場合があります。「バッテリーの状態報告システムによって最大容量とピークパフォーマンス性能を再調整しています。この処理には数週間かかる場合があります。現在、修理サービスを推奨することはできません。」という文面が続きます。バッテリーの最大容量が「ー」で表示されるようになります。

これは、非正規店はサードパーティ（対象製品の開発元・販売元ではない第三者）製のパーツを使うことでコストを抑えているためです。店舗によっては価格は上がりますが、純正パーツを使ってバッテリー交換をすれば、エラーが出なくなるようにすることもできます。

iPhoneのバッテリー寿命を長くする方法

Apple公式では、iPhone 14以前のモデルのバッテリーは、理想的な条件下でフル充電サイクルを500回繰り返した時に、iPhone 15モデルのバッテリーは、理想的な条件下でフル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の80%を維持できるように設計されているとアナウンスされています。

iPhoneのバッテリーをなるべく長持ちさせるためには、次のポイントを心がけましょう。