iPadを充電しているのに、パーセンテージがまったく増えない場合、ケーブルや充電器の不具合に加え、ソフトウェアやバッテリーの状態が影響していることもあります。
また、周囲の温度や使用環境によって、充電が進まなくなるケースも考えられます。
本記事では、iPadが充電できない主な原因と、具体的な対処法を詳しく解説します。自力での対応が難しい場合に備え、修理の選択肢についても紹介していますので、適切な対処の参考にしてください。
目次
iPadをケーブルに接続してもバッテリーのパーセンテージが増えない、あるいはまったく反応がないといったトラブルは、日常的に発生することがあります。
ここでは、iPadが充電できない代表的な8つの原因を順に解説します。
最も多い原因は、ケーブルが正しく差し込まれていない、あるいは内部で断線しているケースです。外観に問題がなくても、内部の導線が切れていることがあり、特に根本部分は断線しやすい傾向があります。
さらに、非純正ケーブルや安価な互換品は、iPadと正しく通信できず、充電が開始されないことがあります。
アダプタ本体の故障や、差込口にたまったホコリやゴミも接触不良を引き起こし、充電ができなくなる原因となります。特に持ち運びが多い場合、カバンの中で細かいゴミが詰まりやすく、接続が不安定になることがあります。
また、見た目に異常がなくても、長期間使用したアダプタは内部の劣化が進んでいる可能性もあります。
出力の低いアダプタやパソコンのUSBポートでは、iPadのようにバッテリー容量が大きい端末を充電するには電力が不足します。充電中のアイコンが表示されていても、実際には充電速度が極めて遅く、パーセンテージがほとんど増えないこともあります。
「充電停止中」と表示された場合は、出力不足の可能性が高く、USB Power Delivery(USB PD)対応の20W以上の充電器を試すと効果的です。
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ソフトウェアのバグにより、充電状態が正しく表示されなかったり、充電自体が不安定になるケースもあります。特にOSのバージョンが古いと、充電関連の制御に不具合が生じることがあります。
この場合は、再起動やソフトウェアアップデートを行うことで改善する可能性があります。
iPadがフリーズしていると、充電ケーブルを接続しても反応しないように見えることがあります。画面が暗いままでも、内部でソフトウェアが停止しているだけの場合もあります。
このような状況では、強制再起動を行うことで復旧することがあります。
iPadに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、長期間の使用によって劣化が進みます。蓄電性能が低下すると、充電しても電力を十分に保持できなくなり、パーセンテージが増えにくくなるほか、電池の減りが早くなることもあります。
購入から数年が経過している場合は、バッテリー交換を検討する時期かもしれません。
バッテリーが完全に放電された状態では、充電を開始してもすぐには反応しないことがあります。画面に何も表示されなくても、内部でゆっくり充電が進んでいる可能性があるため、まずは30分から1時間ほど継続して充電してみることが大切です。
iPadは、周囲の温度が0℃から35℃の範囲内での使用を前提として設計されています。極端に高温または低温の環境下では、安全保護機能が働き、充電速度が低下したり、充電自体が停止されることがあります。
特に夏の車内や冬の寒い部屋では、正常に充電できないことがあるため、適切な環境での使用が推奨されます。
iPadが充電できない場合は、基本的な対処法を一つずつ試すことで改善することがあります。ここでは、代表的な6つの対処法を紹介します。
まずは、ケーブルやアダプタ、接続部分に損傷や汚れがないかを確認しましょう。端子にホコリが詰まっていたり、ケーブルの被膜が破損していると通電不良の原因になります。
ライトを使って差込口の内部を確認し、ゴミがある場合はエアダスターなどで丁寧に除去します。接触が不安定な場合は、端子の変形も疑われるため、無理に押し込まず別のケーブルを試してみましょう。
別のケーブルやアダプタを試すことも有効です。Apple純正品やMFi認証を受けた製品であれば、iPadとの互換性が高く、安心して使用できます。
特に20W以上の出力を備えた充電器を使えば、高速充電に対応できるため、充電トラブルの解消につながります。
バックグラウンドで多くのアプリが動作していると、充電中でも電力が消費され、バッテリー残量がなかなか増えないことがあります。
特に動画編集アプリやゲーム、GPSを使用するアプリは消費電力が高いため注意が必要です。ホームボタンを2回押す、またはFace ID搭載モデルでは画面下から上にスワイプしてアプリを一覧表示し、不要なアプリは終了しましょう。
ソフトウェアの一時的な不具合が原因で充電できない場合、iPadを再起動することで改善することがあります。電源を切って数秒待ってから再度起動するだけで、内部の動作がリセットされ、充電が再開される場合があります。
電源が入らない場合は、強制再起動を行い、反応があるか確認しましょう。
充電に関する不具合は、iPadOSのバージョンによって引き起こされることがあります。設定アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を開き、更新が可能であれば、OSを最新バージョンにアップデートしましょう。
Appleは定期的に充電や電源関連のバグを修正しており、アップデートによって改善されることがあります。
長期間使用したiPadの場合、バッテリーの劣化が原因で充電できないことがあります。ケーブルやソフトウェアに問題が見当たらない場合は、バッテリーそのものの性能低下を疑いましょう。
設定アプリの「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で確認できるモデルもあります。異常が見られる場合は、Apple Storeや正規サービスプロバイダでバッテリー交換を検討するのが適切です。
基本的な対処法をすべて試しても改善しない場合は、専門業者による修理を検討しましょう。以下の3つの修理先から、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
Apple StoreはApple製品に最も詳しく、純正部品を使用した修理を受けられる窓口です。AppleCare+に加入している場合は、保証を利用できることがあります。
ただし、保証対象外の場合は修理費用が高額になる傾向があるため、事前に確認が必要です。修理期間は通常5日から1週間程度で、事前にiPadのバックアップと初期化が求められることがあります。
Appleの認定を受けた正規サービスプロバイダは、全国各地に店舗があり、Apple Storeに行けない場合でも利用しやすいのが特徴です。純正部品による修理やAppleCare+の適用が可能で、信頼性が高い点も魅力です。
基本的に来店予約が必要ですが、スムーズな受付のためにも事前予約をしておくと安心です。
「できるだけ早く修理したい」「費用を抑えたい」という場合は、第三者の修理業者を利用する方法もあります。非公式ながら、即日修理に対応している店舗も多く、手軽に依頼できるのがメリットです。
ただし、純正部品が使われないことや、修理後はAppleの保証対象外となる点に注意が必要です。信頼できる業者を選び、事前に評判や料金を確認してから利用することをおすすめします。
iPadの充電トラブルは、ケーブルやアダプタの不具合、ソフトウェアの不調、バッテリーの劣化など、さまざまな要因が絡んでいます。まずは基本的な確認と対処を行い、それでも改善しない場合は修理を検討しましょう。
状況に応じた適切な方法を選ぶことで、iPadをより快適に利用できます。
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